にせの遺言書事件

紙の製造年代を推定することは、プロでも非常に難しいことなのだそうです。

素材が有機物で、変化しやすいからです。

しかし、時には原料やパルプの製造方法、サイズ剤などの使用薬品が手掛りとなり、製造年代を絞れることもあります。

紙漉きのプロが、ある弁護士からこんなことを頼まれたそうです。

「遺産相続のもめごとで、遺言書がにせであると訴えられたが、にせ物か、本物か鑑定できないか?」

訴えによると問題の遺言書は書かれている日付(戦争中)より後のもので、にせ物であるといいますが、その通りか、製造年代を調べてほしいとのことだったそうです。

その紙は事務用罫紙に似たもので、鉛筆で書かれていました。

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