ドコで作った紙なのか?
前回の紙のプロは、ほかにもこんな鑑定を依頼されたことがあるそうです。
捜査で集めたこれらのメーカーの紙のどれと、この証拠書類が同じなのか調べてほしい、と。
紙は種類が多いですが、同じ種類の紙では、メーカーによる品質の違いはほとんどないのだそうです。
種類の判別はついても、メーカーはわからないことがしばしばあるのだとか。
事件とかかわりのある証拠の物件は多くの場合、小さい物か、試験にはわずかな部分しか使えないことが多いそうです。
紙を調べるには、非破壊試験と破壊試験があります。
非破壊試験なら、試験後試料をそっくり返却できるので望ましいこと。
非破壊試験では、紙の坪量、厚さ、密度などをまず調べます。
これでおおよその紙の種類は推定できるのだとか。
破壊試験は試料を切取り、化学分析や機器分析を行いますが、使える試料がわずかであると、まず、エックス線回折装置を使い、次に螢光エックス線分析装置で調べます。
これで試料の成分元素の種類と割合、墳料や塗料の成分が何であるかがわかり、試料がどんな紙か、上質紙か塗工紙かクラフト紙か判定できるのです。