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2010年11月 アーカイブ

登校拒否児について 4

そんなことはおまえに言われなくても、教育の専門家は十分に考えて、あらゆる手を打っているのだと、そして問題は学校の制度や教育のしかたにあるのではなくて、子どもの自我が弱いのだと、甘やかされて育ってきた子どもが、しょうしょうのストレスですぐに、うつ状態になったり、ひとに頼ったり、社会から背をむけるようになるその精神病理はまさに、育ってきた家庭環境と親の態度にあるのだ……と。


またなかには、かなり病的とも思われる例があるのだから、それは精神医学や、臨床心理学やカウンセリングによる専門的治療でするべきである……と。


私も、このような考え方がしごくもっともだと思います。


また一部のマスコミの扱い方が大げさすぎたり、または一般社会のひとびとのその情報の受けとり方が神経質すぎるのではないか、とも思います。


それでも、なお、どうしたら良いのだろうか……という段になると、きわめて歯ぎれの悪い言い方しかできなくなります。


すなわち問題は、子ども自身にも、家庭内の人間関係にもあるし、とぎには学級におけるその子どもの位置づけを教師が十分に知っていないこともあるのだから、ケースバイケースに取り扱う以外にない、というようなきわめて評論家的な結論です。


しかしこれではやはり説得力が足りないように思えますので、次の例によって、もうすこし具体的な方向づけをしてみましょう。

登校拒否児について 5

この子どもの問題は中学2年ごろから表面にあらわれてきました。


わたしの知り合いが以前、学校長をしていたころのことです。


父親である医師がその奥さんと一緒にぜひお話したいというのです。


その話というのはこういうことです。


子どもがときどき学校を休みはじめてからもうだいぶになります。


おきまりのとおり、はじめはどこか具合が悪いのかと思って気にかけなかったのですか、何日も続けて休むようになってからは、祖父(この父親の父でおなじく医師)からも父親が相当たしなめられ、なんとかしなければと心をくだいています。


兄は大学1年で、医師を嫌い別な学部に行っています。


当の子どもは、進学だけを目標とするような高校がどうも気に入らないらしいのです。

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