登校拒否児について 8
考えてみると、時代がすっかり変わっていますが、われわれの旧制高校の時代は、まさに学校拒否のただ中にいたとも言えるのではないでしょうか。
寮にいたり、または下宿にこもっていて、いっこうに学校に出てきません。
なかには社会的にもすっかり逸脱してしまうものもありましたが、大部分のものは暗中模索、青年らしい未熟ではあるけれどもそれなりの自己開発の自由な時期があり、それなりにのちの活動の土壌となっていたものです。
現代では、そのような時期はどこをさがしてもありません。石塚孝一氏によると、中・高校は上級学校進学のためについやされ、親や社会はそれを要求します。
小数の特殊な能力のあるものはスポーツや技術を生かせましょう。
しかし大多数のものはあえて、学校生活を合理化し、できるだけ生きがいをそこに見いだそうとします。
またそれに成功してとにかく狂乱どとうと言われる思春期の迷いと、完全癖と、一方で野放図な自由を求める時代をくぐりぬけます。