女性観の再考
この女扁のつく4つの言葉は、男性に従属し、家にしばられる女性の扱われ方を示してはいないでしょうか。
もちろん、このような女性観は農山村に固有のものではありません。
しかし、農山村では、それがより顕著な形で出てきやすいのです。
「嫁」不足問題を本当に解消しようとするならば、その手がかりの一つは、農山村から女性たちがなぜ去ったのか、農業青年との結婚をなぜ望まないのかを聞き出してみることです。
自分を一人の自立した人間として扱わず、男に付き従うものとしてみる地域の文化こそが若い女性からその地で生きていこうとする気持ちをそいでいるのではないでしょうか。
はっきりものをいう女、男より才知のすぐれている女、屈辱的な性を拒否しようとする女、経済的にも自立して生きようとする女・・・
そういう女性は、長い間「優越」してきた男の文化を揺がします。
男の自尊心を傷つけ、男のメンツを失わせ、男が占めてきた社会的地位をおびやかすのです。
もちろん地域を去った若い女性が、みなそう考えたわけでもないでしょう。
しかし、もし、その地にとどまっても自分の可能性を拓いていくことができそうだと思え、その地で共に生きてみようと考えられる男性がいたならば・・・
その男性が農業を生業にしようとも、そこが条件のめぐまれない農山村であっても、あらかじめまっとうな結婚相手のいないところと考えて去っていったでしょうか。