こころと身体のつながり

出産のときにトラウマが生じる比率については正確なデータがありませんが、わたしの経験から見て、その比率はかなり高いといわなければなりません。


出産は複雑きわまる自然のいとなみのひとつです。


胎児は産道を通過するときにぎゅつと圧縮されてねじれ、つぶれたようになっています。


・・・そして、うぶ声をきっかけにして小さく縮んだ姿勢がゆるみ、全身の骨組みがリセットされます。


この国がまだ訴訟に夢中になる以前は、生まれた赤ん坊の足首をつかんでもちあげ、尻を思いきりバシーンとたたくのが標準的なとりあげかたでした。


その一発で赤ん坊が勢いよくオギャーと泣き、吸った空気が全身をめぐるようになるのです。


いまでは、そんなことをしたらまず訴えられます。


産科医は尻に平手打ちをくらわすかわりに、両手の親指で赤ん坊の足の裏を軽くたたいています。


それでも多少の効果はあるでしょうが、平手打ちの効果にはくらべようもありません。


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